芥子種

 

聖書に芥子種(からしだね)の記述がございます。

良い土地に恵まれた芥子種は大きく育ち、

悪い土地に育った芥子は貧弱なものでございます

会社の後輩に追越された。

後輩の方が給料が良い。

そのような時に、

「どうしてあいつばかりが」とお思いになられると思います。

それはお釈迦様の云われます「ねたみ」の心に他なりません。

一方面の技量に優れた者は見習わなくてはなりません。

人間として優れているのではありません。

その方面では優位に立っておられるのです。

見習ってその技術を習得せねばなりません。

人は「ねたみ」から「ひがみ」の心を生じ、

さらには「恨み」をも生じさせてしまうのです。

その方面で優位な人は「恨む」のではなく見習うべきです。

尊敬し、その一挙一動を見習うべきです。

多かれ少なかれ人は「見下す」癖がございます。

見下す放漫な心には芥子種は育ちません。

上司、部下の関係は職場内だけのものでございますよ。