月刊護符屋 2007年7月

 

盂蘭盆

盂蘭盆はサンスクリット語のウランバナが語源でございます。 ウランバナとは、餓鬼界に落ちた亡者の逆さ吊りにされたような苦しみのことですね。
その昔、お釈迦様のお弟子様であった目連様がその神通力で御母様を霊視されますと、餓鬼界で苦しむ御母様の姿が見えたのです。
餓鬼界は、足ることを知らずいつも空腹で、貪るように食べても食べても満腹にならない。 満足することもなく感謝することもない、そんな人達の飢えた心が生み出した地獄ですね。
餓鬼界では目の前にぱっと食べ物が現れるのです。でも、それを食べようと手を出しますと、その食べ物は炎に変わってしまうのです。 目連様はそんな御母様を救って差し上げたいとお釈迦様にご相談されたのです。 そうしますとお釈迦様は、7月15日に供養することを教えて下さった。それが盂蘭盆、つまりお盆でございますね。


護符屋