月刊護符屋 2007年12月

 

法を悟らせた釈迦の無説法

あるところにキサー・ゴータミーという女性がおりましてね、まだ産まれて間も無い小さな赤ちゃんがいたのですけど、病気で死なせてしまうのですね。
それで、お釈迦様なら生き返らせて下さるかも知れないと思いましてね、お釈迦様を訪ねましてお願いするのですが、
お釈迦様は、「葬式を出したことの無い家からケシの実を貰っていらっしゃい。」と仰られたのですね。
それで彼女は家々を訪ねて歩くのですが、葬式を出したことのない家なんてどこにもないのです。
それで彼女は死が覆しようの無い自然の道理であることに気付くのですね。

またあるところにチューラ・パンタカという者がおりましてね、何一つ覚えることができない程にもの覚えが悪かったのですけど、
お釈迦様は箒で掃き清めることをお命じになられたのですね。
それで彼が箒でまわりを掃き清めております間に阿羅漢の悟りが得られてしまったのです。
掃除をすると云いますことは心の中の浄化にもなるのですね。


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