アインシュタインの相対性理論入門
ここではアインシュタインの相対性理論を分かり易く説明します。
これでも理解不可能な方には補講がございます。
まず、光の進む速さはどのような状況下であっても一定であることをご記憶願います。
1秒間に3×10の14乗メートルの速さで進みます。
いや、これは覚えて下さらなくても結構です。
光の進む速さが一定ならば一定の時間内に進む距離も一定のはずです。
光が1年間に進む距離は一光年と呼ぶことに決められております。
ここまでご理解戴けましたでしょうか?
さて、
今、東京の上空一光年の高さから電燈を燈します。
そうすると1年後の東京には電燈の明かりが届きます。
当たり前ですよね。
ここに一台の巨大な透き通った宇宙船があったとします。
常に光速で移動していると仮定します。
宇宙船の高さは一光年であるとします。
仮定の話ですから、「あるわきゃない」なんて云わないで下さい。
この宇宙船の天井から床に向けて電燈を燈します。
宇宙船の乗員は1年後に床が明るく照らされていることに気付くはずです。
ところがですね、
宇宙船は光速で移動しているのです。
地球から見れば宇宙船の電燈の光は真下ではなく斜め45度に進んでいるように見えます。
進む距離もピタゴラスの定理で床までは1.4光年の距離があります。
地球に物凄くひまな方がおられて、
1.4年の間望遠鏡でこの宇宙船を覗いてたとして、
1.4年後にようやく光が床に届いたことを確認できるのです。
あれ、変ですね。
宇宙船の乗務員は電燈の光が1年で床に届いたはずなのに、
それを地球から見ていた人は1.4年の月日を送っている・・・。
これが浦島効果というものです。
高速で移動する物体内部の時間の経過は
移動していない場所の時間経過より遅くなる。
ここまでご理解戴けましたでしょうか?
一光年の距離を光速で飛ぶ宇宙船は約0.7年で飛べるのです。
ところが到達してみるとやはり1年の歳月が流れているのです。
いや、納得はしないで下さい。
宇宙は膨張しているのです。
物凄い速さで膨張しているのです。
宇宙船がエンジン全開でその場所に留まっているとしましょう。
地球は宇宙の膨張に伴って移動しているのです。
さて、どちらの時間の流れが遅くなるのでしょうか?
いや、これはアインシュタイン博士にも分からないことです。
だから「相対性理論」な訳です。
ここから、時間と空間の結びつきや未来への時間旅行の可能性、
さらにはUFOの星間移動についての真実を、
垣間見ることができます。
(これが電燈の光ではなく別の物質であれば異なる面白い結果が得られます。)