伊勢外宮神前祝詞いせとつみやしんぜんのりと
神風かむかぜの伊勢いせの国くに渡会わたらいの
山田やまたの原はらの底津石根そこついわねに
大宮柱おおみやはしら太敷立ふとしきたて高天原たかまのはらに
千木高ちぎたか知しりて鎮座坐しずまりまします
外宮豊受皇大神とつみやとようけのすめおおがみ
亦またの御号みなは保食大神うけもちのおおがみとも
稲荷大神いなりのおおがみとも申奉もうしたてまつりて
蒼生等あおひとくさらが喰くひて生いくべき五穀いつくさのたなつものを始はじめ
諸もろもろの食物おしもの衣物きものに至いたる及までに
生なし幸さきわへ給たまふ広ひろく厚あつき御恩頼みめぐみに
報むくひ奉たてまつると称辞たたへごと竟奉おへまつりて
拝おろがみ奉まつる状さまを平たひらけく安やすらけく
聞食きこしめせと恐かしこみ畏かしこみも白まをす