磐笛
磐笛の音は時に綺麗で、時に強く、時には清かで、時にはもの悲しい。
それはあたかも人の心、大自然の移ろいのように、無限の表情を現わすものでございます。
天津国への神様方へ、瞳を閉じ、心を込めて息を吹き込む。
長く、長く、時には音を半音ずつ変えながら、心を込めて奏上するんです。
私の魂の全てを込めて、
神様方、全ての生きと死、生けるものへの鎮魂歌として、
深く、深く、感謝と御礼の気持ちを込めて、
奏上するんです。
想いますに、
地球の遠い記憶を持ちます大磐の一部を切り出して造られました磐笛でございます。
大自然の一部と云いますことは、神様の身体の一部でもございます。
ですから、この神様より賜りました磐笛の音も、
紛うことなく大自然の奏でます音でございます。
風の音、葉擦れの音、けものの遠吠え、鳥の鳴き声、
まさに、そのような音でございます。
本当に、素晴らしい神様からの賜りものでございます。