人生の四季



この地球上には四季というものがございます。

春には土の中から冬眠しておりました虫や獣たちが這い出し、
梅の花、こぶしの花、桜の花が咲き乱れ、
春の清々しい風が吹き、
田には苗が植えられます。

夏には南から温かな風が吹き、
日差しが照り輝き、
樹は青さを増して生きものが活発に活動します。

秋には稲が刈り取られ、
トンボが飛び、樹が紅く色付きます。
収穫祭では実りのものが神様に供えられ、感謝の祈りが捧げられますね。

冬には木枯らしが吹き、雪が降り積もり、
生きものは住処の中で暖かく家族と語り合い、
今年のことを振り返り、来年の抱負を立てるのですね。

春は種まき、夏は実り、秋は収穫と感謝、冬は反省と休息
と、一年はこのように四つの期に分類されておりますわけでございます。
これは人の一日の流れも同じようになっているのですね。
朝は準備、昼は学習と労働、夕方はまとめ(集計)と感謝、夜には反省と就寝

そうしましてね、この四つの期は人生におきましてもそうなっておりますように感じます。
人生80年、としまして、
まず最初の20年は学び、即ち人生の準備期間ですね。
次の20年が人生を力一杯に生き抜く成長の期間です。
さらに次の20年は過去40年の実りを刈り取る、即ち結果を表わし、人生の成長に感謝する期間ですね。
そして最後の20年が人生の反省の期間でございます。

ですから、40〜50歳頃に心の在り方が大きく変化して、感謝の大切さに気付くようになる人が多いですね。
そうして、60歳頃から穏やかになり、信仰心をお持ちになられます方が多いのではないかと思います。
大自然は私たちにそういったことも教えて下さっていたのですね。



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