家内安全の祝詞
此これの神床かむどこに坐ます
掛かけまくも畏かしこき天照皇大神あまてらすすめおほかみ
産土大神うぶすなのおおかみ等たちの大前おおまえを拝おろがみ奉まつりて
恐かしこみ畏かしこみも白まをさく
大神等おおかみたちの恩頼みたまのふゆに依よりて
此これの家いへを弥益々いやますますに立たち栄さかえしめ給たまひ
平たらけく安やすらけく有あらしめ給たまへと
礼代ゐやじろの御食みけ・御酒みき・種々くさぐさの物ものを
献奉たてまつりて乞こひ祈のみ奉まつらくを
御心みこころも穏おだひに聞きこし食めして
此これの家内やぬちには禍神まがつひの禍事まがごと有あらしめ給たまわず
生業なりはひ豊ゆたけく家門いへかど高たかく
子孫うみのこの八十続五十橿八桑枝やそつづきいかしやくわえの如ごとく
立たち栄さかえしめ給たまふべく
夜よの守まもり・日ひの守まもりに守まもり恵めぐみ幸さきはへ給たまへと
恐かしこみ畏かしこみも白まをす