【1月】睦月 |
1月6日頃は小寒という節の日です。 1月20日頃は大寒という中の日です。 暖かくしてお過し下さい。 歳の吉方というものがございます。 1年の福を司る歳徳神(としとくじん)様がおられる方向です。 初詣は是非、吉方の神社にもご参詣下さい。 |
【2月】如月 |
旧暦の1月1日は旧正月でございます。 2月初旬頃になります。 旧正月を過ぎまして最初の午の日が初午でございます。 御稲荷様にお参り下さい。 2月4日頃は立春でございます。節の日です。 春の気配を感じるようになります。 暦の上では春でございます。 立春の前日は節分でございます。 豆撒きは宮廷の鬼を祓うために旧暦の大晦日に行なわれたものです。 2月19日頃は雨水(うすい)という中の日です。 氷雪が解けて水になり、樹が芽吹きます。 |
【3月】弥生 |
3月3日は桃の節句でございます。 お雛様をお祀りして、災厄をなくし女児が健やかに成長するようお願いする日でございます。 3月6日頃は啓蟄という節の日です。 仲春の暖かさに地中で冬篭りしていた虫が穴から這い出して参ります。 3月17日頃(旧暦2月15日)はお釈迦様が入滅された日でございます。 この日の前後に多くの仏閣で涅槃会(ねはんえ)が行われます。 3月21日頃は春分で祝日です。お彼岸の中日でもございます。 「春分の日」は中の日です。 夜の長さが長くもなく短くもなく、良い頃合いの日です。 春分の日を挟んで前後3日間はお彼岸でございます。 彼岸は仏事を行う大吉日です。 清らかな気持ちでご先祖様に手を合わせると きっと良いことがありますよ。 |
【4月】卯月 |
4月5日頃は清明という節の日でございます。 清浄明潔が語源でございます。 暖かく、桜の花が満開の時期でございます。 4月8日は花まつりでございます。 お釈迦様が御生まれになられた日でございます。 4月18日、 天皇家、紀宮様がお生まれになられました日でございます。 天皇家の御様子を伝えるテレビ番組で、 その穏やかな御姿が放映されておりました。 天皇家御一族様は本当にお優しくて素晴らしい方ばかりでございます。 4月20日頃は穀雨という中の日でございます。 植物の成長に欠かすことのできない大切な恵みの雨が沢山降るようになります。 昔の人達は 晴れればお日様に感謝し、雨が降ればその恵みに感謝し、 そして得られた収穫物に感謝し、 よく噛み、よく味わって食したようです。 幸せはそんなところにもあるような気がします。 4月29日はみどりの日でございます。 |
【5月】皐月 |
5月3日は憲法記念日です。 5月5日は端午の節句です。 五月人形を飾り、鯉幟をあげて男児の成長を願うものでございます。 菖蒲酒を飲み、菖蒲湯に入るといった風習もございます。 5月6日頃は立夏という節の日です。 暦の上で夏でございます。 5月15日には京都の下鴨神社と上賀茂神社で葵祭りが行われます。 平安貴族の行列は優雅なものです。 お近くの方は是非ご拝観を! 5月21日頃は小満という中の日です。 陽気が盛んになり、野山の樹々が実を付けはじめます。 樹の緑が映え陽射しが心地よく感じます。 ピクニックには最適です。 木陰に寝転がってみれば何かが見付かるかも知れませんよ。 梅林などでは梅の実が次第に膨らんで参ります。 でもまだ採ってはいけませんよ。 梅雨が明けるまでの梅には青酸毒が多く含まれておりますので、 食中毒になることがあります。 |
【6月】水無月 |
6月6日頃は芒種という節の日です。 稲を刈りまた田植えをする時季でございます。 種蒔きにも相応しい時季でもあります。 6月11日頃は入梅でございます。 梅雨入りもこの頃になります。 6月15日は弘法大師空海様のお生まれになられた日でもございます。 6月22日頃は夏至でございます。中の日です。 昼の長さが一年で一番長い日でございます。 このところは4時30分に起き出しましても、もう空が白んでおります。 この日を境に昼が短くなって参ります。 6月24日頃は林檎忌でございますね。 美空ひばり様がお亡くなりになられた日でございます。 6月30日は大祓い(夏越し祓い)でございます。 お近くの神社などで罪汚れをお祓い下さい。 神社によっては参拝客が茅の輪をくぐり罪穢れを落とすところもございます。 また、人形に息を吹き掛けて罪穢れを移し川に流す 人形流しを行う神社もございます。 祓詞と大祓詞を奏上するのが一般的なようです。 皆様もご健康とお幸せとより一層のご発展のために 各神社の行事日程をご確認下さりご参拝されますことをお薦めします。 |
【7月】文月 |
7月7日頃は小暑という節の日です。 暑さが激しくなってまいります 7月7日は七夕でございます。 もともとは中国の習俗であり、 牽牛星と織女星がかささぎの翼を延べたものを橋として 天の川を渡り合うという伝承が日本に伝わったものです。 笹竹に歌や文字を書いた短冊を飾り芸の上達などを祈願します。 7月15日はお盆でございます。 一般には旧暦の7月15日(新暦8月12日頃)の盂蘭盆(うらぼん)・旧盆・精霊会が 知られております。 釈迦の弟子の目連(もくれん)が餓鬼道に落ちた母を救うために供養した日でございます。 ご先祖様へお供え物をしてお香を焚きますと 必ずご先祖様が力になって下さいます。 供養して喜ばない魂はございません。 本当に影から私達を助けて下さるのですよ。 7月13日は迎え火、7月16日は送り火になります。 門の左右に燈篭を置きまして火を燈し、精霊方をお迎えします。 燈篭流しは7月16日の日没後にこのお燈篭を清い川に流すものでございます。 7月16日は薮入りでございます。 奉公人が実家に帰れる嬉しい日でございました。 7月23日頃は大暑という中の日です。 この頃より強烈に暑くなってまいります。 そうめんが美味しいです。 夏本番でございますね。 |
【8月】葉月 |
8月8日頃は立秋という節の日です。 残暑が続きますが秋の気配が現れ始めます。 暦の上ではこの日から秋になります。 暦の上では秋になります。 立秋(8月8日頃)の前18〜19日は土用でございます。 その間にある丑の日が土用の丑の日ということになります。 鰻が売れる日ですね。 8月6日は広島平和記念日でございます。 8月9日は長崎平和記念日でございます。 8月15日は終戦記念日になります。 1945年に広島と長崎に原爆が投下され、 ポツダム宣言を受諾し無条件降伏した日でございます。 1945年に戦争が終わりまして58年になります。 日本は平和憲法を採択し、一切の武力を放棄しました。 世界中に平和を発信し続けている素晴らしい国でございます。 これからもますます平和を推進して行かなくてはなりません。 8月10日頃(陰暦7月13日)は旧盆の迎え火でございます。 8月12日頃(陰暦7月15日)は旧盆でございます。 8月13日頃(陰暦7月16日)は旧盆の送り火でございます。 8月23日頃は処暑という中の日です。 涼しい風が吹き始めます。厳しい暑さが終わり台風が発生し始めます。 |
【9月】長月 |
長月でございます。 秋刀魚が美味しい候でございます。 金木犀の花が強い香りを放ちながら淡い黄色の花を咲かせます。 無花果や栗の実も大きくなって参ります。 燕も南の国へと飛び立ちます。 「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」 飯田蛇笏様の俳句でございますが、 吊るしたままにして忘れておりました風鈴が鳴りまして、 その音色で秋の訪れを感じたというものでございます。 稲を刈り入れまして鎮守の神様の秋祭りの準備に入ります。 季節は本当に移り変わりの速いものでございますね。 9月8日頃は白露でございます。 朝露に一面真っ白の世界を見る事ができますでしょう。 秋の気配もお感じになられるかも知れません。 百人一首にはこのような和歌がございます。 「白露に風のふきしく秋の野は貫きとめぬ玉ぞちりける」 草木の葉の上に白露の水滴がはじけている様子は美しいものです。 9月9日は重陽の節句でございます。 菊の花弁をお酒に浮かせて不老長寿をまじないます。 9月15日は敬老の日でございます。 9月21日頃(陰暦8月15日)は十五夜でございます。 仲秋の名月と申しまして、 「名月を取ってくれろと泣く子かな」といった俳句もございますが、 綺麗な満月でございます。 月見の宴なんて良いかも知れませんね。 2日後になりますと、立ち待ちの月と申しまして少し待った後に月が現れます。 4日後は寝待ちの月と申しまして深夜にようやく月が現れます。 お月様もまた幸せを運んで来て下さるものでございます。 是非、ご拝観戴ければと思います。 9月23日頃は秋分という中の日です。 立秋と立冬のちょうど真中の日でございます。 この日は昼と夜の長さが同じになります。 兵庫県明石市では日の出から日の入りまではちょうど12時間です。 彼岸の中日でもございます。 中日を挟んで前後3日間がお彼岸でございます。 この期間にご先祖様のご供養にお墓参りは如何でしょうか? 汚れのない純粋な心でお参りすることができれば必ず幸運に恵まれます。 逆に彼岸に花の飾られていないお墓は寂しそうでございます。 お盆にお参りされない方は是非! もともとは彼岸とは悟りに到達することを云います。 彼(か)の岸は欲も憎しみも迷いもない美しい心を持つ者が集う世界を指しておりまして、 お釈迦様が生きている者に「悟りを開きなさい」と教え導くために使われた言葉でございます。 それがいつの日にか天国や成仏を指し示すようになり定着しております。 秋の日はつるべ落としと申します。 日没が早く、夜が長く感じられるようになります。 |
【10月】神無月 |
10月4日頃は寒露(かんろ)という節の日です。 朝露や明け方の寒さが秋の深まりを感じさせます。 10月23日頃は霜降(そうこう)という中の日です。 露が霜に代わり、朝霜が降りるようになります。 この頃の明け方の景色は本当に美しいものです。 秋の匂いが強く感じられます。 |
【11月】霜月 |
11月7日頃は立冬という節の日でございます。 暦上の冬でございます。 11月21日頃は小雪(しょうせつ)という中の日でございます。 晴れていたと思えば雪に変わっているといった空模様の日が続きます。 11月15日は七五三でございます。 五歳の男の子と三歳・七歳の女の子が氏神様に参拝して守護を願うものでございます。 |
【12月】師走 |
12月8日頃は大雪という節の日です。 12月22日頃は冬至でございます。中の日です。 1年で最も寒く最も夜が長い日でございます。 来年もまたよい年でありますように! 大晦日の日没後にはお祓いをしましょう。 以下は簡単な作法です。 掛巻も畏き御祖神伊邪那岐之命 (かけまくもかしこきすめみおやかむいざなぎのみこと) 高天の原に身滌祓給う時 (たかまのはらにみそぎはらいたまふとき) 生れ坐せる祓戸之大神達 (あれませるはらへどのおほかみたち) 諸々曲事罪穢を祓へ給ひ清め給へと (もろもろまがことつみけがれをはらへたまひきよめたまへと) 恐み畏みも白す (かしこみかしこみもまをす) 入浴後白い衣服を着て口を漱ぎます。 台を設置し、白い布を敷きます。 神棚があれば神棚で結構です。 右から順に塩、米、酒、水を器に盛り供えます。 お香を焚き心を落ち着かせます。 軽くお辞儀をする。 深く2度頭を下げ、礼をする。 その後に先程の祝詞を唱えて下さい。 (丹田に力を込めて唱えます。) 再度、深く2度頭を下げ、礼をする。 拍手を2度打ち鳴らす。 深く1度頭を下げ、礼をする。 これで終わりです。 神社に参詣される方はこの後に行きます。 供え物は翌元日の日没後に庭先に撒きます。 |