まじない

人生を強い念で切り拓く、そのために「まじない」というものを利用することも一つの方法でございます。ただ、私達は神様の子供であり、自我我欲、私利私欲のためにまじないを使おうとしますと、そこには必ず好まざる反作用が生じて参ります。願望を叶える最も正しい方法は、正しい心で正しい願いを、真っ直ぐに神に願うことでございます。

昔は人形と云いますものが使われましたね。木や紙を人の形に切り抜いたり、藁で人形を作ったりして使用しました。この人形を特定の人物に見立てるのですね。そうして、例えば自分に見立てた人形と、愛する人に見立てた人形を一緒に縛り付ける。これは愛する人と一緒になるためのまじないですね。また、傍において話し掛けたり願いを伝えたり、と工夫次第では様々なまじないが考えられますね。

御護符では人の代りに「鬼」という字が充てられますね。「鬼」のムの所に「我」と書いて「我を抱く者がおりません」といったような意味になるのですね。その下に急々如律令(法律が守られるように至急何とかして下さい)と書きますと恋人を求める御護符になりますね。「鬼」はまた、例えば妨害する人、問題のある人、もの、と言った意味でも使われておりますようでございます。我を妨害する者と念じながら空中に「鬼」と書いてその上から九字を切る。そうしますと妨害する者がいなくなるとかね、全て念の作用なんです。深層心理に念が届きますと願いを叶えることができるのです。

財布は、お金を招く財布だと信じて疑わないことでございます。そうしますと本当にお金を招いて下さるようにもなるのですね。まじないうたってありますね。「幸溢る 我の財布に財溢れ 人の集ひし 恋も集ひし」とかね、何だって良いんです。お金を招く財布だとご自身に言い聞かせる方法でしたら、どんなまじないうたでも良いですし、どんな方法だって良いんです。例えば「財を招く神」と紙に書いて財布に入れておく、銭亀大明神様の銭亀のお守りを入れておく、銭洗弁才天様の宮で洗った五円玉を入れておく、そうしてお金を招く財布だと確信を持つのですね。

例えば紙に「病を治す神」と書いてそれに毎日念を込めておりましたら病は治るのです。相合傘だって同じですね。相合傘を書いて毎日念を込めておりますと好きな人と一緒になれるのです。

苦しい時、人生が閉ざされてしまった時、どうしても叶えたい願いがあります時にまじないに頼ることも良いでしょう。でもね、やはりどうしても叶わないこともありますし、欲張り過ぎますと前述の通り反作用が生じます。ご自身が鬼になってしまったり、苦しくなったり、霊的な現象が生じたり、精神的に病んでしまったりするのです。

現状を受け入れ、まず現状に満足して感謝する。それから客観的な視点で反省して想念や生活のあり方を訂正する。そうして自我我欲から自他平等、人を愛し人を尊重することの大切さに気付き、また大宇宙大神霊の法の絶妙さにも気付いて自らを調和の歯車の中に生かそうとする正しい神の子の姿に戻り、穏やかな心、素直な心で神様、守護霊様にお願いされますと、守護霊様は必ずご自身にとって、ご自身の魂の成長にとって最も良い答えを与えて下さるのです。

神様、守護霊様を疑わないことでございますよ。小手先のまじないで人生の小道を小賢しく這い回るのではなくてね、人生の王道を胸を張って堂々と生きるのです。

そうしますと必ず素晴らしい未来に行き付くことができるのだと思いますよ。