日本語文化
日本語には元来より言霊(ことだま)が宿っておりました。
五十音すべてに意味が存在し
太古には五十音の組み合わせで神や自然と対話していたようです。
ですから言霊は五十霊(ことたま)であり
発声することにより五十霊の波、すなわち五十波(ことば)が生じるとされておりました。
言葉の奥底には言霊による深奥な意味が存在するのです。
人はそのことを忘れ去り
もはや日本語の乱れはどうしようもないところまで来ております。
改良されていくのなら良いのです。
ですが使い勝手のみで切り外され組み合わされ
言葉の伝える情報が単純化される一方です。
食文化の乱れにしましてもそうです。
物を粗末に扱う風潮にしましてもそうです。
限度を弁えぬ贅沢さにしましてもそうです。
人は欲というものによって
盲目となってしまったかのようです。
神は常に我々の傍にいて力を貸して下さっておられます。
神から離れていったのは人間の方であることにお気付き戴きたいと思います。
自らの苦難は神や仏などによるものではなく
自ら産み出した産物であることにお気付き戴きたいと思います。