犬の瞳

 

犬の瞳は美しいものでございます。

純真で疑うことを知らぬ瞳をしております。

でも捨て犬の瞳には深い悲しみが刻み込まれております。

人も、犬も同じでございます。

生れたばかりのときは誰もが澄んだ瞳をもっております。

騙され、裏切られ人は変わってしまいます。

それでも犬は信頼することを止めようとはしません。

愛するということを本能的に知っているようでございます。

不自由な生活を強いられていても愛することを止めようとはしません。

 

人はどうでしょうか?

すぐに腐ってしまい疑うことしかできなくなってしまってはおりませんでしょうか?

私達はもう一度「純真な心」を思い出す必要があるように思えてなりません。