輪廻転生について

 

多くの昆虫は成長の初期の過程で幼虫という形態をとります。

成長するまでの期間、充分体を大きくしてまた外界からの攻撃をかわすために

分厚い栄養を蓄えた膜で体を覆っているのです。

そして、成虫の姿が本来のあるべき姿なのです。

一度成虫になればまた幼虫に戻ることはありません。

 

人間も魂としての存在が本来の姿であり、

自然に育まれて生活するのは成長の初期の過程であり一度きりのものです。

魂として、新しく生まれた命を守り育てるために一生を共に過ごすことはありますが、

自分の身体を与えられて繰り返し生まれることはありません。

 

皆さんは多分、

前世の記憶を持つ人達の存在や、

催眠により前世の記憶が蘇るという事実から

輪廻転生を信じていらっしゃるのだと思いますが、

それは輪廻転生以外でも説明がつくのです。

 

魂は神経組織の発達とともに発生・成長するのです。

そして魂としての私達も今始めて生まれてきたのです。

お釈迦様が輪廻転生を説いたのは「縁」を分かり易くするために過ぎないのです。 

 

信じること。それは素晴らしいことです。

真実を知る努力をすること。

それはもっと大切なことです。


輪廻転生に関する謝罪と訂正文(2005.2.20)