三種の神器

 

三種の神器というものがございます。

鏡と剣と玉

これを古代の人は大切に奉っておりました。

 

鏡はね、見ている者を映し出します。

古代の人はきっとこう仰って下さっているのです。

「神はここにいるよ。」ってね。

 

鏡に映ったご自身の中に玉のように美しい心がありましてね、

その中に神様はいらっしゃるのです。

そうして、その心を汚すもの、奪おうとするものとね、

私達は戦わなくてはいけない。

そのための剣なんです。

 

心を汚すもの、奪おうとするもの、

それは一体どのような敵なのでしょうか?

 

金銭欲や名誉欲、地位に執着し、

酒池肉林、贅沢な堕落した暮らしを好み、

誰かを憎んだり、蔑んだり、嫉妬したり、

人を騙し、人から奪うことを考えたり、

 

昔の人はそういった心の動きをヤマタノオロチとして表現したのですね。

 

敵は自らの心の中にあるのです。

恐ろしき敵は、自らの心の中に潜んでいたのです。