を除く


霊障とは、生霊(念)や未成仏霊が原因で生きております人に様々な悪影響が生じている状態のことですね。
軽いものでは異常な感覚や思考力の低下、感情の乱れ、
重度のものでは、病気や災難、人生が思うように行かない、
さらに重症で悪質なものですと、直接的に命を奪われてしまうこともあるようでございます。

愛が憎しみに変わり、霊となった後にも執念深く付きまとう。
成仏できない苦しみから、同じ目に合わせてやろうとして祟って来る。
生前の恨みを晴らそうと、子孫代々祟って来る。
男ばかり命を奪って子孫を絶やそうとする。
力のありそうな人に、助けて欲しいと頼って来る。
酒好きの霊が酒飲みにとり付いて、酒を飲んで暴れ出す。
例を挙げますときりがないほどに、私達の周りに溢れております現象でございます。

そうなんです。
霊障ってね、誰にでもあることなんです。
気付かないだけでね。
逆に、霊障とは一切関わらずに生きようとすることの方が難しいんです。

家に霊が入りこんで参りますことはありますでしょう。
霊道が通じておりますと、そこを通って、
御先祖様とかでしたら、家の玄関から、
お仏壇を我が家だと思い込んでいらっしゃいます方は、お仏壇の裏から、
(これは未成仏の霊ですから、問題はあるのですけど。)
或いは窓や壁から、住人の心の中から、入手して参りました古物の中から、
霊はどこからでも入り込んで来るものでございます。

また、お経を読みますと成仏したい未成仏霊が入り込んで参りますでしょう。
線香の煙が大量に漂っておりますだけでも、霊は癒されようとして入り込んで参ります。

でもそれはね、私達は目に見えないだけで、様々な霊と共存しているのですから、
障りを及ぼさない限りには何も問題はないのです。

もし気になるようでしたら、盛り塩や真っ白のものは浄化されていない未成仏霊を避ける効果がありますので、
試してみて戴きましたらと思います。

でも問題はね、私達の心にあるんですよ。
私達が心の中に、もし怒りの想念を抱えておりましたら、
心は阿修羅界に繋がってしまいますから、心の中から阿修羅が忍び込んで来るんです。
私達が心の中に、もし、不満や憎しみ、妬みなどの想念を抱えておりましたら、
心は地獄界に繋がってしまいますから、心の中から地獄霊が忍び込んでくるんです。
悪巧みや暗い想念、淫猥な想念を抱えておりましても同じですね。

そうして、類は類を呼ぶ、の諺通りに、似たような霊が集まって来るんです。

でもね、私達の心が愛と感謝の光に溢れておりましたら、
家族がその光に包まれておりましたら、
ご家族皆様が笑いながら楽しく、力一杯前向きに生きておりましたら、
守護霊様や指導霊様、御先祖様、更には神様等の善霊様方が護っても下さいますしね、
それに悪霊に取りましても、居心地のよいものではありませんから、
私達がそのような生活を長期に続けておりますと、悪い霊も次第に成仏し、また、離れて行って下さるんです。

今は亡き宜保愛子様もその著書の中で、どのような人に霊障が起こりやすいか書かれておりますね。
・いつも情緒不安定で落ち着きがない人
・自分に自身が持てず性格的にふらふらしている付和雷同型
・神経が細かくて、ちょっとしたことにも傷付きやすいタイプ
・人のことが気になりすぎる、優しすぎる人
・性格的に明るくなく、陰気な感じのする人
・内向的な人
・くよくよし過ぎる人
ってね。

そうなんです。
ご自身をしっかりとお持ち下さいましてね、
ご家族皆様が互いに思い遣り合い、助け合い、感謝と愛の気持ちで、
明るく楽しく力一杯前向きに生きておりますことが何よりも大切なんです。
そうしましてね、時にはその未成仏霊のために心を込めて手を合わせて成仏を願って差し上げるんです。
お心の平穏を願って差し上げるんです。
成仏して、慈愛に満ちた天に帰って戴きますよう、
神様に心を込めてお願いして差し上げるんです。

悪霊もね、過去にはみーんなこの世に生を受けて生きておられました方々なんです。
生きております人と、少しも違わないんです。
どちらかと云いますと、生きております人よりももの分かりが良く、純粋で、 一途なんです。

ですからね、私達がそのようにして正しく生きておりますと、
彼等もそれを見て、考えて下さることもありますでしょうし、
反省して下さることもあるんです。
それがまた、彼らの成仏の糸口にもなるんですね。

霊障なんてね、病気と同じようなものでございますよ。
病気と付き合うように霊障とも付き合いながら、次第に離れて下さいますように、
ご縁を切って下さいますようにご尽力くださいましたらと思うんです。

祝詞とか、御真言も時には有効でございますよ。

祝詞では祓詞(はらへことば)や大祓へ祝詞(おおはらへのりと)、
振部の神詞(ふるへゆらゆらとふるへ)、
呼び方は様々ありますけど、祓いの祝詞ですね。
これをね、繰り返して何度も何度も力強く奏上するんです。

御真言では、
六字明王咒
(おん ぎゃーちー ぎゃーちゅー ぎゃーびち かんじゅう かんじゅう たちばち そわか)
不動明王様 慈救咒
(のうまく さんまんだー ばーざらだん せんだー まーかろしゃだやー そはたや うん たらたー かん まん)
光明真言
(おん まか きゃべいろしゃなう まかぼだらー まに はんどま じんばら はらばりたや うん)
こういったものを陰陽師さんは使っていらっしゃるようでございますね。

何時間でも心を込めて力一杯にやってみることなんです。
次第に良くなって来ると思いますよ。